
株式会社にあなたが出資するとしましょう。
その株式会社が今後、どのような経営方針で経営をすすめ、そして実際にその業務が執行されているのかどうか、株主のあなたはとても気になるはずです。
大事なお金を出資しているのですから、そのお金を取締役に勝手に使われたり、業務にプラスにならない使い方をされたりしたらたいへんです。
また実際にその取締役が有能な働き振りであるかどうかも気になる点でしょう。
こうしたことは、本来、株主がチェックすべきことかもしれません。
しかし、株主の中にもいろいろな人がいて、そんなチェックを全員の株主が行なうことにしても、多くの株主がきちんと機能するとは思えません。
そこで株式会社では「会計参与」「監査役」「会計監査役」という3つのチェック機関をおき、株主に代わってチェックを行なってもよいことになっています。
それではこれらのチェック機関は株式会社のどのような点をチェックしているのでしょうか。
株主が株式会社に対して持っている大きな関心に「業績」(要は、赤字か黒字か)、「保有財産」(どんな財産状態なのか)ということがあげられるでしょう。
株主のこうした関心にこたえるために、会社法は、会社に対して、各事業年度ごとの貸借対照表、損益計算書、その他、会社の財産や損益の状況を示す書類を作成することを義務付けています。
これらの書類をまとめて「計算書類」といいますが、株主はこうした書類を見ることによって、自分でその会社に対する判断を下せるわけです。
そしてその状態がよければ、その株式会社の取締役は有能できちんと仕事をしているという評価になります。
しかし、その書類は虚偽なくきちんと作成されているのかどうかという疑念を持つ人もいるでしょう。
実際、それはとても大事な観点です。
判断材料となるもともとの書類に不備や虚偽があれば、判断は誤らざるを得ません。
そして実は、その書類を作るのは取締役自身なのです。
それが自分の責任になることがわかっていて、会社の業績があがらないことをきちんと書くというのは勇気がいると思いませんか。
そこでその計算書類をチェックする機能がどうしても必要になるのです。
粉飾決算を見抜くためといってもいいかもしれません。
そのために取締役と一緒に計算書類をつくるのが会計参与です。
今さらの「株式会社」入門編では、株式会社についてわかりやすく解説しています。ぜひ参考にしてください。
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